今回は現在39歳、元自営業の男性の宅建試験の受験体験談を紹介します。
宅建士を目指したきっかけは友人のお誘い
現在39歳で元々自営業をしていましたが、不動産業を営む知人に仕事を手伝ってほしいと相談されました。
不定期でお互いに都合がつく時に一緒に仕事をしようということになりましたが、不動産業界のことは何も知らず、右も左も分からない状態でした。
知人は分からないことは丁寧に教えるし、実務をしていく上で自然と覚えるから問題ないとのことでしたが、仕事を手伝う以上、宅建を持っていると何かと便利かもしれないと思い、落ちてもいつか役に立つことがあるだろうとチャレンジすることにしました。
独学で勉強を始める
宅建試験へ向けて通信講座で学ぶか時間を作ってスクールに通うか迷いましたが、とりあえず宅建がどんなものかを知るために、落ちてもかまわないと思いとりあえず独学で学ぶことにしました。
とはいえ何から始めればいいのか分からず、試験までの期間は4か月ほどしかなく、過去問と対策ドリルを数冊買いました。
いくつか分かるものがあるかなと思いながら問題を解いてみると問題の意味すら分からなかったので、答えを丸暗記しようと思い、答えを書き込んでこういう場合はこの答が正解というように繰り返し説きました。
1冊終わってもほとんど頭に入っておらず大丈夫かなと不安を覚えつつも、時間が作れる限りひたすら問題を繰り返しました。
勉強時間の確保が大変だった
自営業は普段通りに続けながらだったので時間の確保が大変でした。本業が忙しい時は、別に受ける必要がないものをわざわざ受けなくてもいいのではないかという思いが頭をよぎりましたが、せっかくだから経験しとこうという感じで気楽に考えるようにしました。慌ただしく毎日が過ぎていき試験の日を迎えました。
手応えはなかったが初受験で合格
試験を受けてみると確信はありませんでしたが、問題を読んでいるとこれが正解かなと何となく感じる程度で、確実な手ごたえというものはなかったものの、平成27年度に最初の試験で合格することができました。
本来は不動産の知識を勉強してから問題を解いていくのがいいのかもしれませんが、時間がなかったため、問題と答えを丸暗記していく中で不動産の知識を増やしていった感じです。やや無理のある勉強法だったかと思いますが、実務をやる気持ちで取り組んでいました。
宅建は何度もチャレンジしている人も多いと聞いたので、何の知識もないままただひたすら過去問を解いただけの私が合格したのはたまたま運がよかっただけかもしれません。
宅建試験に合格できたことで仕事の幅が広がった
知人に求められてはいなかったものの宅建の合格を連絡をするととても喜んでくれました。
実際に知人の仕事を手伝う時にできる仕事の幅が増え、様々なことを知ることができました。
本格的に不動産業で働くことはないかもしれませんが、自分の今後においてとても役に立つと思い試験を受けてみてよかったと思っています。