宅建は、ここ10年20万人以上が受験申し込みをしている超人気資格です。
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目次
宅建試験は難しくなっている
具体的に、宅建試験が難しくなっている原因として以下の事項が挙げられます。
- 個数問題が増えている
- 相対試験で受験生のレベルが上がっている
- 教材の質が上がっている
- 過去問から同じような問題が出るため対策がしやすい
原因①:個数問題形式の出題
個数問題とは、「この中で正しい選択肢はいくつあるか」という形式で問われる問題。
出典:平成29年度宅建試験
「どれが正しいか」「どれが間違っているか」という問題とは異なり、消去法で正解の選択肢を導き出すことが難しく、知識を正確に理解していければ正答率が落ちます。
昔はこのような個数問題がありませんでした。
単純に正解不正解の選択肢を選ぶよりも、正確な知識が要求されているため、難易度が上がるでしょう。
原因②:宅建は相対評価の試験
相対評価(そうたいひょうか)の試験とは、その年のよって合格点が変わる試験のこと。
反対に簿記のように70点以上とれば合格というように、合格点が明確に決まっているものが絶対評価のある試験といいます。
宅建士は、ここ10年内では33〜37点が合格するための基準点になっています。
実施年度 | 受験者数 | 合格率 | 合格点 |
---|---|---|---|
2017 | 209354 | 15.60% | 35点 |
2016 | 198463 | 15.40% | 35点 |
2015 | 194926 | 15.40% | 31点 |
2014 | 192029 | 17.50% | 32点 |
2013 | 186304 | 15.30% | 33点 |
宅建の合格率は16%前後と決められているため、簡単な問題であろうと難しい問題であろうと、上位16%に入らなければ合格ができません。
ですので、受験生全体のレベルが上がるほど合格が難しくなるわけです。
原因③:対策が立てやすい
宅建試験は、過去問から同じような問題が出題されます。
宅建試験は宅建士として働くにふさわしいかを確認する知識が問題が出題されるため、試験に出る知識の範囲は限定されます。
実際に、過去問集のAランクやBランクと言われる重要論点だけ完璧に押さえ、それに加え改正法をチェックしておけば40点以上の点数で合格することが可能でしょう。
宅建試験が過去問からの出題が多いことを踏まえ、通信・資格の学校の教材・市販書籍のほとんどが過去問をベースとした問題集とテキストを作成しております。
逆に言えば過去問を完ぺきに押さえ、しっかりと改正法に対応した勉強ができなければ合格は難しいでしょう。
なぜなら、合格者のほとんどは過去に繰り返し出題されている問題を正解するから。
裏を返せば、過去問で出題されている問題を落とすと合格自体が難しくなります。
過去問のAランクBランクといわれる頻出論点は99%完璧に習得しなければいけません。
8割以上の人は過去問をやり込めないため落ちるわけです。
宅建は対策が立てやすい分、どれだけ過去問をやり込めるかが大事になるでしょう。
原因④:教材の完成度が芸術的なまでに高い
宅建は50年以上の歴史のある試験であり、ここ10年では毎年20万人以上が受験している大人気の国家試験。
受験者数が多いということはそれだけ受験生のデータが多くあるため、受験生が苦手なところ、つまづきやすいところがフォローされるように教材が作成されています。
図解入りカラー、写真付き、マンガといった理解を促してくれる教材があり、独学でも方法さえ間違えなければ合格が可能なくらい教材の出来が良い!
そのため、ほとんどの受験生は独学でも大きく躓くことなく学習をすすめていけるため、受験者の知識レベルは高くなるわけです。
上述しましたが、宅建試験は相対評価の試験であるため、受験生全体のレベルが上がるほど合格が難しくなるわけです。
対策がたてやすく・勉強しやすいから、受験生の全体のレベルが高くなる
宅建試験はほとんど過去問同じような問題が出題されます。そのため多くの受験生が過去問演習をしっかり行って試験を迎えます。
また、相対評価の試験であるため、受験生のレベルが上がれば上がるほど合格が難しくなっていくのです。
宅建試験に合格するためには、過去問のAランクBランクと言われる頻出論点を完璧に解けるようになることが不可欠。
では、「過去問が完璧」といえるためにはどれくらい勉強をすれば良いでしょうか?