不動産非常勤務の44歳男性「宅建に独学合格するには誘惑に打ち勝つこと、ルーティンを決めることが大事だ」

私は44歳の男です。現在、非常勤として不動産屋でアルバイトをしています。他の従業員の休みの時とか、不動産の契約が行われる時に働きに出ているのです。

はじめての受験は不合格だった

私が宅建試験を初めて受験したのは平成14年でした。

勉強を始めたのが6月の下旬でしたから、11月の試験まで5カ月程度しか準備期間がなかったせいもあり、最初の受験は不合格に終わったのです。

試験に臨む前は、「運が良ければ、もしかしたら受かるかもしれないな」という感じでした。

試験科目について、全て勉強できておらず、勉強していた分野についても理解が十分ではありませんでした。
ですから、試験が終わって日の夜、パソコンで解答速報を見て、自分の解答と照らし合わせて採点をしてみますと、31点だったと思います。

予想合格点が36点という発表でしたから、私の不合格が分かりました。

なので、その日の内から来年のための勉強を開始したのです。

2回目の試験で合格

翌平成15年の試験には、前の年とは打って変わって準備万端の状態で試験に望みました。
その結果、試験終了後の解答速報での自己採点で44点を獲得していることがわかり、合格濃厚だということがわかりました。

宅建の受験のきっかけは仕事で必要だから

私がどうして宅建の試験を受験しようかと考えたかと言えば、それはその頃も不動産会社に従事していたからです。

宅建士には独占業務がある

宅建の資格がなくても不動産会社で働くことはできるわけですが、不動産の業務には宅建資格者にしか出来ない独占業務というのがあります。
そういうこともありますので、不動産会社としては従業員になるべく宅建の資格を持っている者を登用したいわけです。

ほとんどの宅建業者は資格手当を毎月出してくれる

宅建の資格を所有していると毎月の給料が幾らか違います。
資格手当として毎月2万円ほど宅建資格者には払われてしました。
更に、当然に、宅建を持っていないよりも持っている方が肩身が広いというか、気分が良いというか、そのような気持ち的な部分もありました。
会社の名刺の肩書きに営業と書かれているのと、宅地建物取引主任者(当時)と書かれてある方が気持ち良かったからです。
ともかく、これらの理由によって、私は宅建の資格が欲しいと思ったのです。

宅建は独学で勉強を始める

宅建の勉強方法ですが、私は独学でした。
主に用いた教科書は(らくらく宅建塾)です。
それから、口語民法、宅建六法も買いました。
この教科書では、覚えやすくするために上手く表にまとめてあり、語呂合わせが書かれていましたので、とても重用しました。

▽らくらく宅建塾のテキスト

▽らくらく宅建塾の過去問題集

何度もノートに書き写して覚えた

私はこのらくらく宅建塾に書いてあることをノートに何度も書き写して覚えることに専念したのです。

私の場合は、ただ読むだけでは覚えることができず、書くことによってようやく覚えることができるタイプだと思っていたからです。

出題範囲の民法の条文が理解しやすい文章で書かれている口語民法を書き写したり、宅建六法に書かれている宅地建物取引業法の条文を書き写したり、表にまとめたりしたのです。

過去問もやってみて、理解できてない部分を教科書や宅建六法で調べるというやり方もしました。

誘惑に耐えながら勉強するのが一番きつい

苦労した事と言えば、仕事が休みの日にパチンコに行きたかったのを我慢して家で宅建の勉強をしたときなど、しんどかったように思います。

なので、家で勉強しながらも、パチンコのことが頭にちらついていたこともありました。

また、仕事から帰った後も少し勉強するようにしていましたから、当たり前ですが、仕事で疲れた後に勉強するというものはとても辛く感じました。

「仕事が終わったら1時間勉強をする」ルーティンを決めた

私の場合、仕事が終わってから家に帰るとすぐに勉強を1時間程度するようにしていました。

先にお風呂に入ったり、食事やお酒を飲んだりすると、だるくなってしまうからです。

それから、プロ野球のシーズンも辛かったです。なぜなら、仕事が終わってからの家での学習する時間帯は野球中継がある頃なので、プロ野球の好きな私にとっては、野球を観るのを我慢して勉強することは非常に難しいことでした。

いうまでもなく、どうしてもと言う日には、勉強を中止したこともよくありました。

宅建試験受験後の感想

1回目の受験は不合格「もう一度勉強しなければいけないのか・・・」

受験後の感想ですが、不合格の時の受験後感想は「来年1年間ずっと勉強しなくてはいけないのか・・。こんなことなら、もう少し一生懸命勉強して合格するようにもっと頑張れば良かった・・」などと思っていました。

2回目の受験で合格「次はどんな勉強をしようかな」

合格した時の受験後の感想は、「もう宅建の勉強はしなくて済むから良かった!」という気持ちから、「次はどんな資格を獲ってみようかな」などと前向きな気持ちを抱くようになりました。

また、「これで毎月の給料が少なくても2万円は増えるから、嬉しいな」と思い、「宅建の登録の為にいくらかお金が掛かるし、2日間ほど法定講習に行かなくてはならないから、それらの費用を会社が出してくれるだろうか」などと、先々のことばかり考えていたのです。

宅建は5ヶ月ではとても合格できない?

反省することと言えば、やはり、不合格になった年の5カ月の期間の勉強についてです。
後で考えると、5カ月も期間があれば宅建は合格できる試験だと分かりました。

でも、その頃は「とても5カ月では無理だろう」という気持ちから、「今年は合格しなくても来年合格すれば良いや」くらいに気軽に考えていましたので、どうにも勉強のペースが上手くいかず、結果、良くない結果を迎えてしまいました。
上手くやれば、もっと一生懸命やっていれば、平成14年に合格できていたのではないかと思っているのです。

つまり、最大の反省点は、宅建の試験を過度に難しく考えてしまっていたために、5カ月くらいの勉強ではとても追いつかないと決め込んで、5カ月間で合格してやろうという気持ちになれなかったことです。

宅建合格後は他の資格をたくさん取得するようになった

宅建に合格して良かったと思うことですが、私の場合、宅建を獲って以来、他のたくさんの資格を獲ることができました。
宅建に合格したら、欲が出て、他の資格も獲ってみたいという積極的な気持ちが湧くようになったのです。”