42歳女性不動産業界の事務員です。
私が宅地建物取引士(当時、宅地建物取引主任者)を受験したのは、平成20年でした。
30代半ばで不動産業界という未知の職業に中途入社をして、事務員と言えど店頭で接客等もしており、賃貸物件の案内もするようになり、知識とスキルを高めるべく受験する事を決意しました。
合格したのはそれから3年後の平成23年度です。合格するのに3年間かかりました。
始めは独学で勉強
始めは、そこまで真剣ではなく年に1回10月に試験が行われるとの事で、独学でも大丈夫なのでは?という気持ちがあった点と、1月の中旬頃に決意したので10月まで余裕があるという点から、3月くらいまでは職場のかたが使っていた参考書を譲ってもらい独学をしていました。
独学の限界を感じユーキャンの通信講座を受講
しかし、元々学歴のない私にとっては数学的なものはもちろんですが法律や、初めて入った業界である不動産業界用語は全く理解ができず、これは独学をしていても無駄な時間だけが過ぎてしまうと思い、ユーキャンの通信教育講座に切り替える事にしました。
ユーキャンの教育講座はDVDと教材がセットになっており、段階を経て勉強していくものですが、1教科単位できちんと覚えられているかチェックできたり、担当のかたとやり取りもでき、1年目が駄目でもそのあと1年間更にサポートがつくという点で安心して始める事ができました。
教材は複数冊あり、どれも太めでぎっしり書かれていましたが、初心者にもわかりやすい内容や説明で理解もスムーズにできました。
次は問題等を解いていきますが、ひたすら解いて用紙を提出して採点を待つといった感じで、初めのうちは採点はとても酷く、合格できるようなレベルではありませんでした。
恐らく、流し読みをして理解していると思われたところが、薄っすら記憶に残っている程度の段階だった為、不正解が多かったのだと思います。
3年目でやっと合格
何度も繰り返しやっても点数が上がらず、しかし10月前に願書提出が迫っていたので、場所にも雰囲気にも慣れるために受験をする事にしましたが、見事不合格でした。全く合格点に届かずといった状況で、その旨の報告もユーキャンにしました。
そして、また1年間ユーキャンと共に勉強をしながらも、休日は図書館にでかけて以前よりは前向きに勉強するようにはしました。仕事の休憩中もひたすら過去問題を解く事を繰り返して2年目の受験をしました。しかし、合格点より1点足らずで不合格になりました。
その悔しさとプレッシャーがあり、3年目は猛勉強の末合格となりました。3年目はユーキャンのサポートは切れてしまっていましたが、ユーキャンからのテキストも振り返り学習に使わせてもらいました。
宅建はひたすら過去問を解くことが大事
振り返ってみると、合格率もとても低く、合格点ラインの人が多ければ多いほど合格点数のラインが上がっていくので、運というのも確かに必要かと思えましたが、やはり過去問題を色々たくさん解く事、ひたすら解く事によって合格点に近づく事がわかりました。
試験は毎年、過去の問題を組み合わせて出題されるので、たくさん解いておいた方が良いと思いました。
後半で図書館を利用しましたが、静かな空間で落ち着いて勉強するというのももっと早めにやっておけば良かったと思いました。
不動産業界が初めてで学歴の無かった中での取得は、1年の勉強では足りないというのがわかりました。
安易に考えていた部分もありましたが、民法は難しく、問題文の解読力等も必要なので、時間がかかる事だと思いました。
宅建は独学よりも通信・学校を利用したほうがいい
これから、宅地建物取引士の勉強をされる方は、もし、不動産業界の事が全く知らない状況で始めるのであれば通信講座や学校等で基礎から学び、よく理解した上で過去問題をできるだけ多く、できるだけ遡ってたくさん解く事をおすすめします。
もし、ある程度知識があるようでしたら、基礎をおさらい程度にしてから過去問題を解くというスタイルが良いかと思います。年々、合格率も低くなり、内容も改定が多くなってきているので難しくなってきています。
時事の経済状況等も把握しながら勉強すると良いかと思います。