行政書士に合格していても宅建試験の合格は難しい

今回は45歳主婦の方の宅建試験合格体験記を紹介します。平成27年度宅建士試験に合格されています。

出産後の再就職に有利だから宅建を取ることを決意

勉強が嫌いで学生時代まともに勉強をする習慣がなく、特に資格もなく出産後に再就職しようにも何か資格があったほうがいいと思い、前の年に行政書士の試験に受かっていたので、民法を少し覚えているうちに宅建も取っておいたほうがいいかなと思い受験しました。

独学で宅建の勉強を始める

予備校に通うお金もなく通う時間も取れないので独学で勉強しました。住宅新報社のパーフェクト宅建の基本書を買い、ネットで中古の問題集を3冊ほど買いました。

前年度に行政書士の試験の勉強をしていたのである程度ちょこちょこ勉強するのには慣れていましたが、スマホゲームなどがやめられなかったり何かと苦労しました。下の子がまだ幼稚園児だったので育児との両立も少し大変でした。寝る前などに枕元で基本書をちょっと読むことが多かったです。

行政書士を持っていても、宅建は難しく感じる

民法(権利関係)はネット上の評判などで「行政書士の試験より簡単らしい」という認識だったのですが、実際に問題を解いてみると細かい知識が必要で、確実にわかる問題は少なかったです。

宅建業法についても、勉強した割には難問が多く、たくさん間違ってしまいました。法令上の制限についても、うろ覚えのままの問題が多く「ああ、これは落ちたな」と言う感じでした。

とにかく「行政書士より簡単」「法律系の資格の中ではかなり簡単」と言う言葉をあまり信じてはいけないな、と思いました。よほど地頭のいい方なら1か月くらいで余裕で取れるのかもしれませんがちょっと軽く考えていました。3か月ほどダラダラと勉強しましたが育児中とはいっても働いている方よりは時間が取れたのでギリギリ大丈夫だっただけでした。

宅建は業務以外でも住宅の購入・賃貸で役に立つ

その後家の引っ越しや、中古住宅の購入をしたいな、と思うようになったのですが、宅建の勉強をする前だったら何もわからず欠陥住宅やよくない土地などを購入していたかもしれないので、これからの物件探しに役に立つと思います。

本当は資格を生かして仕事に就けたらそれが一番いいのですが今はまだ無理そうなので、登録実務講習は受けていません。でもいざというときに使えるように講習を受けて宅建士登録をしておいたほうがいいかな、と思っています。

宅建合格のコツは早く学習を始めること

これから宅建のお勉強をされる方は、簡単だろうと軽く考えず余裕をもって早めに勉強を開始されることをお勧めします。とくに権利関係(民法)は初めて勉強する方は本を読んで「なるほど、簡単簡単」と思っていても実際に出題されるとちんぷんかんぷんと言うこともありますので、いろんな例題に目を通しておいたほうがいいと思います。